2023.12.15
セバスチャン・ルシュヴァリエ博士インタビュー
高齢者介護におけるケア主導型イノベーション: 3年にわたる日仏プロジェクトが新たな段階へ
Japan-Insightsでは、このほど東京で、イノベーション、制度改革、公共政策の研究を専門とする労働経済学者であり、教鞭も取るセバスチャン・ルシュヴァリエ博士と面会し、現在注力しているプロジェクトについてお話を伺った。日仏間の学術交流を促進する財団の理事長を務めるルシュヴァリエ博士は、東芝国際交流財団の助成事業であり、特に高齢者介護の分野において、ウェルビーイング(幸せ・健康・福祉の包括的概念)をイノベーションの中心に据えることを目的とする学際的イニシアチブ「INNOVCARE」のリーダーを務めている。このプロジェクトは、これまで18の加盟機関から60名(うち7名は日本)のメンバーが参加するまでに発展した。今年で3年目を迎えたこのプロジェクトの成果は、高齢者の長期ケアに関するフランスの国家政策目標に最終的に反映されることが期待される新たな段階に入りつつある。
取材・執筆:竹馬スーザン